- 口を閉じると、下の歯列が上の歯列よりも前に出ている
- 顎がしゃくれている
- 下顎が発達しすぎている
- 上手く咀嚼ができない
- 言葉が聞き取りにくい、と言われることがある
「反対咬合(はんたいこうごう)」である可能性があります。一般的には「受け口」と言われます。
遺伝的な要因もありますが、上唇を噛んだり、舌を突き出す等の癖が原因となっていることもあります。
永久歯が生え揃った状態での反対咬合には、矯正以外の治療方法はありません。
治療例…「外傷性咬合」で早急に治療すべき例
- 主訴
- 歯並びのでこぼこ
- 診断名、主な症状
- 反対咬合、外傷性咬合
- 初診時年齢
- 7歳6か月
- 装置
- スライディングプレート、チンキャップ、マルチブラケット装置
- 抜歯・非抜歯
- 非抜歯
- 治療期間
- 1年3か月
- 費用の目安
- 基本矯正料¥330,000、調整料¥71,500、保定管理料¥33,000
- リスク・副作用
- 下顎前歯の歯肉退縮が悪化するリスクがありました。
治療例…反対咬合(交叉咬合)
下顎が左にずれていたため、下顔面が左に歪んでいましたし、前歯だけでなく左の奥歯の咬み合わせも逆(交叉咬合)でした。
反対咬合を治し、上顎を前方に牽引する装置を使って顔面骨格のバランスを回復させたことで下顎の左偏位も改善しました。
- 主訴
- 反対咬合、上下中心線不一致
- 診断名、主な症状
- 下顎前突、下顎左側偏位
- 初診時年齢
- 8歳5か月
- 装置
- マルチブラケット装置、上顎前方牽引装置
- 抜歯・非抜歯
- 非抜歯
- 治療期間
- 1年10か月
- 費用の目安
- 基本矯正料¥330,000、調整料¥74,800、保定管理料¥33,000
- リスク・副作用
- 下顎骨の成長量が大きいと第1期治療だけでは症状が十分に治らない可能性がありました。
治療例…下顎前突(非抜歯)
- 主訴
- 受け口で歯並びが悪い
- 診断名、主な症状
- 骨格性下顎前突、反対咬合
- 初診時年齢
- 15歳8か月
- 装置
- マルチブラケット装置
- 抜歯・非抜歯
- 非抜歯(下顎第三大臼歯は抜歯)
- 治療期間
- 2年6か月
- 費用の目安
- 基本矯正料¥770,000、調整料¥148,500、保定管理料¥55,000
- リスク・副作用
- 顎間ゴム(上下の歯の間に患者自身が掛ける輪ゴム)を付ける時間が短いと症状が十分治らないリスクがありました。
治療例…下顎前突(抜歯)
- 主訴
- 反対咬合、上顎左右の八重歯を治したい
- 診断名、主な症状
- 叢生を伴う骨格性下顎前突
- 初診時年齢
- 18歳10か月
- 装置
- マルチブラケット装置、J-hook ヘッドギア
- 抜歯・非抜歯
- 抜歯(上下第一小臼歯、第三大臼歯)
- 治療期間
- 4年2か月
- 費用の目安
- 基本矯正料¥880,000、調整料¥211,200、保定管理料¥55,000
- リスク・副作用
- 骨格性下顎前突を外科矯正をせずに治すため、上下前歯の傾斜に無理を強いることになり、下顎前歯歯肉の退縮や上顎前歯の動揺を生じるリスクがありました。
治療例…下顎前突(外科矯正)
- 主訴
- 前歯で咬めない、下顎が出ている
- 診断名、主な症状
- 骨格性下顎前突、開咬
- 初診時年齢
- 16歳6か月
- 装置
- マルチブラケット装置
- 抜歯・非抜歯
- 非抜歯(下顎第三大臼歯は抜歯)
- 治療期間
- 2年6か月、入院7日間(病院の口腔外科)
- 費用の目安
- 健康保険
- リスク・副作用
- 上下前歯部に歯根吸収リスクが通常より高いと考えられました。
下顎前歯部の歯肉が退縮するリスクがあると考えられました。